こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。
この度、ご縁あって就労継続支援B型事業所の利用者の皆さんへ性教育をさせていただけることになりました。
対象は、久遠チョコレート神戸店で働いておられる皆さま。
https://plast-project.jp/service/quonchoco-kobe
ホームページによると、障がい特性と重症度は、
身体障害(15%、身体障害手帳1級・2級)、精神障害(62%、精神障害手帳2級・3級)、知的障害(23%、療育手帳B1・B2)ということで、
様々な方がおられることから、
それぞれの方に、より適した内容をお届けできるように、2つのグループに分かれていただき、
2回に分けてお話ししました。
1つ目のグループは、より「交際」や「性交」というものが身近にある方々。
内容としては、
・バウンダリー、「NO」という権利、同意
・愛の12段階
・SNSの利用の仕方、注意点など
人それぞれしたいこと、したくないこと、されたくないことには違いがあること。
「付き合う」というのは、友人関係と何が違うのか。
付き合っていたら必ずセックスしていいのか、また、しなければいけないのか。
セックスをするということは、もちろん二人の関係にとってとても大切なものである反面、妊娠や性感染症の可能性もあること。
SNSは、見るだけ?発信する?
SNSで知り合った人に会いたいと言われたらどうする?
そんなことを、
途中、数名ずつ話し合う時間も設けながら、より自分ごととして考えていただけるようなプログラムを試みてみました。
今回、スタッフさんとも綿密に打ち合わせをさせていただき、
内容の構成や使用するスライドも充分にすり合わせて実施したため、
普段はワークに参加するのが苦手な利用者さんも、この日は一生懸命聞いてくださっていたようです。
また、もともとのスライドには用意していませんでしたが、
HPVワクチンや子宮頸がん検診などについても、積極的に質問してくださいました。
皆さんやはり興味があったり、気になったりするものの、
なかなか聞く機会の少ないテーマ、でも知っておかなければいけない大切なテーマなので、
このような機会を一緒に作らせていただけて、私もとてもありがたかったです。
また、講座修了後は月経のお悩みなどを話に来てくださった方も多かったので、
別途月経についての会も企画できればいいなと考えています。
なお、今回、避妊や性感染症予防の詳しいお話まではしなかったのですが、
そのあたりは後日更に個別性に応じてスタッフさんが指導されるということで、
コンドームの装着方法や低用量ピル、緊急避妊薬等については、
別途スタッフさん向けにお話をさせていただきました。
障がい特性や重症度も様々な方がおられる中で、
一度で伝えきれることは限られているからこそ、
その方にとってより良い伝え方を今後も一緒に検討させていただけたらいいなと思っています。
→その②に続く。