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5年生向けの授業&教職員研修をさせていただきました

こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。

先日は、兵庫県の最南端の南あわじ市にある、市立倭文(しとおり)小学校にお邪魔して、
5年生への授業と教職員の皆さまへの研修をさせていただきましたので、
その様子をお届けします。

 

【5年生向け授業】

この学校は市内でも小さめの学校ということで、5年生は全部で10名でした。

内容としては、45分授業の中で、
・思春期の心と体について
・いのちのはじまりについて
・大切な心や体を守るために(プライベートゾーンやバウンダリー、同意のお話)
という構成でお話ししました。

いつもはとても元気な学年!とお聞きしていたのですが、
この日は保護者参観+他校の先生方も見学に来られていて、大人の数が倍くらい?だったせいか、
静かな雰囲気での授業となりましたが、

みんな手元のタブレットにメモを取りながら真剣に聞いてくれている様子はとても伝わってきました。

 

児童の皆さんからの感想はこれから届く予定ですが、
先に先生方や保護者の皆さんからの感想が届きましたのでご紹介します。

【先生方より】
🌸男女の性について、児童が疑問に思うことを話してくださりわかりやすかった。

🌸5年生の子どもたちが少ない反応の中でも考えていることが垣間見れました。外部講師の方に授業していただくことで、より子どもたちが真剣に聞けるのではないかと思いました。自分が受けてきた教育では本当に知識不足だということもだということも分かり増した。

🌸イラストと解説が保健の本にも載っている事も踏まえ話されていてわかりやすかったです。

🌸思春期の体の変化や心の変化、生命の誕生の過程を児童が理解しやすいように話されていて、とても参考になりました。

🌸性教育の指導内容や伝え方がとてもよくわかりました。

🌸包括的性教育という観点で、第二次性徴も含めて子ども達へのアプローチの仕方が大変参考になった。

🌸どこまでの内容に踏み込んで行うのか、どういう形(言葉)で伝えるのかということが参考になりました。

🌸親や担任だと伝えにくい内容を、講師の先生が児童に分かりやすく、正しい情報を伝えてくれるところが良いと思う

🌸とにかく個人差が大きい、ということを再認識できた。

 

【保護者の皆さんより】
🌸自分も改めて聴くことがなかったので勉強になった

🌸学校で正しい情報を知る機会があるのはとても大切なことだと思いました。
シングル家庭で子供が異性だと自分も経験も知識もないことを教えることができないので、
大切な機会なのではないかと思います。
今のような閉鎖的な性教育ではなく、 もっと性に関する教育が明るくオープンになって行くことを願っています。

 

6年生ともなると、なかなか親子で性の話はしにくくなってくるかもしれませんが、
こうして一緒に聞いていただくことで、お子さんがどんなことを授業で習っているのか親御さんも把握できますし、
そこから親子で「あの時あの話聞いたよね」と話すきっかけにもなると思います。

今回の時間が良い機会になったなら嬉しいです。

 

【教職員研修】

5年生の授業の後は、
倭文小学校の先生方と、市内の他校からも何名か先生が来られて、

「地域全体で考えるこれからの性教育~包括的性教育とは~」というタイトルでお話しさせていただきました。

 

もともと今回のご依頼は、6月に呼んでいただいた学校保健会での講演に養護教諭の先生が参加してくださって、
「ぜひうちの学校でも!」と呼んでくださったことがきっかけでした。

 

この時の内容をぜひ校内の他の先生方にも届けてほしいということで、
今回もお話をさせていただきました。

包括的性教育を進めていくためには学校全体での共通認識が必要不可欠だと思いますので、
そのための機会を作っていただけて本当にありがたかったです。

 

感想をご紹介します。

🌸普段の生活の中で、色々な場面を通して性教育を取り組んでいくことの大切さを学びました。プライベートゾーンについても、年齢の低い時期から行うことで自分を大切にすることを伝えていく重要性があることを知りました。

🌸今の性教育の現状がよく分かりました。また、たくさんの教材があることを知れて大変参考になりました。

🌸心や体の自己決定権やバウンダリーについて詳しく聞けてよかったです。 ありがとうございました。

🌸日本の性教育が国際的にみてすごく遅れていること、これからの性教育の授業内容など参考になりました。

🌸包括的性教育について学校全体で共有していくことの大切さがよくわかりました。

🌸「性教育」のイメージが、発達や性的行動、健康面、性の多様性、暴力に関するものしかなかったため、難しいと感じていた。しかし、8つのコンセプトや、日常のあらゆる場面での指導、ポジティブに性を捉えるための指導などを知り、日頃から何気ない瞬間にも子どもたちと性について考えていけるのではないかと考えることができた。

🌸包括的性教育についてわかりやすく伝えていただいたので、「性教育」の捉え方が大きく変わった。人権的な視点から、あらゆる場面や機会を捉えて、子供たちに大切なことを伝えていくようにしたいと思った。

🌸性教育に対する国の考え方や、それにまつわる問題、世界的には性教育をどう捉えられているのか等、これまで理解していなかったことがよく分かりました。

🌸日常のあらゆる場面で、教職員全体で性教育を行うことの必要性を理解することができた。

🌸個人差が大きいということからも、性教育を6年間通して計画的に行い、中学校へつなげる必要があると感じた。

 

私も偉そうに「包括的性教育」を語りながらも、
どんな形が本当にその学校にとって、その地域にとって、そして子ども達にとってベストなのか、
まだまだ手探りな状態です。

でも、少なくとも私達大人が、「性」や「性教育」の捉え方をアップデートして、
今の時代に合ったものを一緒に考えていく必要があることは確かなので、

今回もその一歩になったなら嬉しいなと思います。

素敵な機会をありがとうございました。

 

南あわじ市はまた12月にも別の小学校・中学校に呼ばれているので楽しみにしています!
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 

講演のご依頼はこちらから。


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