こんにちは。島根県を中心にNPO法人HIKIDASHI講師として活動しています、木金文佳です。
島根県松江市のみずうみ保育園さんで性教育の講演会をさせていただきました。
昨年度から保育士研修会や保護者研修会で呼んでいただいています。
今年度も保育士向け、保護者の方は座談会、そして年少、年中、年長さんの各クラスに向けてお話しを年間通してお声かけいただきました。
みずうみ保育園さんが大切にされているのは、保育士・保護者・園児と全体で性教育に取り組んでくださっていることです。

保育士の先生方が学び、保護者の方々も一緒に考え、そして子どもたちにも年齢に応じたお話をする。この一貫した取り組みは、子どもたちの成長を支え、子どもたちを真ん中にしたつながりが生まれるのだと感じています。

今回は2年目ということもあり、一方的に私が話すだけでなく、みなさんが話せる、アウトプットできる時間も作りました。
「こんな時、あなたらどうする?」
各グループになってもらい、カードをひいてもらう。
そのカードに書いてある場面に遭遇した時にあなたならどうする?と話しあうワークショップです。
グループはあえて先生方と保護者の方が一緒になるようにしました。
ワークショップでは、こんな場面について話し合いました。
📝「パパのおちんちんはなんで毛が生えているの?と子どもに質問されたら、どう答えますか?」
📝「公園でスコップで遊んでいると、お友達が「かして」と言ってきました。我が子は「いや」と言ってスコップを抱えています。あなたならどうしますか?」
📝「お母さんの胸を触ったり、服をめくろうとする。人前でもお構いなし、どう対応しますか?」などなど。

みなさん、「え、これが性教育なの?」と驚かれていたり、実体験を話してくださったり、他の方の話を聞いて「なるほど」となったり、時間となってもまだまだ喋り足りないほど盛り上がりました。
どうしても、私たちは答えがほしくなってしまう。
その姿も悪いわけではないし、その気持ちはよくわかりますし、私も答えがほしくなります。
ただ、なにか正解の一つを求めるのではなく、自分だったらどうなんだろうと考えたり、悩んだりする、対話するこの過程、この時間がとても大切なんだなと感じました。
自分と向き合う、こんな時間もこれから作っていけたらなと思います。
私が座談会や講演会でお話しさせていただくことは正解を渡すわけではなく、選択肢のひとつとして知ってほしいなと思ってお話をさせていただいています。

性教育は時には、学べば学ぶほど悩みが深くなり、また家庭や保育の現場で実践することで、思い描いているようにならず、わからなくなることがあると思います。
でも単発ではなく、継続してお声かけいただけることで、皆さんと一緒に学び、悩み、そして成長していける。こうやって伴走させていただけることに感謝しています。
🌸参加者の皆さんからの感想
最後にみなさんからいただいた感想です。
一部抜粋となりますが、ご紹介させていただきます。
🌸今こうして性についての研修が受けられ、学べることにとても感謝しています。私自身、幼い頃に性について、家族と話してきませんでした。今私がこうして研修を受けさせてもらい、昨年、「げっけいのはなし いのちのはなし」の絵本を購入させて頂き、堂々と娘に話をすることができています。
小さな取り組みでも多くの子ども達にNOと言える勇気や助けを求められるようになるため日々取り組んでいきたいなと思います。
🌸 性教育研修と聞いて、恥ずかしいとか言いたくない、関わるのはちょっと嫌かなという思いでした。実際に受講して思ったのは先生が明るく深くさらりと話をされ、子どもの頃から聞いていれば、変な先入観とかなく、自然に受け止めるのだろうなと感じました。
🌸このような勉強、生教育がもっと社会に浸透し、私たち大人は学びなおす必要があります。正しい知識、自分や愛する人を大切にすることについてや、人権問題、包括的な性教育こそ、今の時代に必要不可欠ですね。
🌸保育園でも私生活でも、あなたが大切、自分を大切にと伝えていきたい。今回も親しみやすく、取り入れやすい内容の研修をしてくださり、ありがとうございました!
🌸包括的性教育ということで、今までに受けてきた性教育と比べて、幅広いテーマの研修でした。性教育=生教育という言葉が印象的で、自分らしく生きることの大切さを学びました。
皆さまからのお声が、いつも私の大きな励みとなっております。本当にありがとうございます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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