こんにちは。主に宮城県内を中心にNPO法人HIKIDASHIの性教育講師として活動しています、山谷真子です。
先日、栃木県の那須高原小学校5、6年生のみなさんに向けて、性教育講座をさせていただきました。
事前に養護教諭の先生とメールやオンラインで打ち合わせをし、子どもたちに知っておいてほしいことやこの機会にぜひ伝えたいことなどをお聞きして、講座内容を作成いたしました。
5、6年生というと、思春期に入り少しずつ心もからだも変化していく頃。
その変化に子どもたち自身が戸惑うこともあるかと思います。
なので、講座の最初は、思春期のこころと体の変化のことを伝え、その変化は個人差があるから焦らなくても大丈夫!ということを伝えました。

後半は、こころとからだを守るために知っておいてほしい「境界線(バウンダリー)」や「NOと言う権利」、「同意をとる」ということを中心に、自分も相手も大事にするコミュニケーションについて、お話しました。
小さい頃からずっと一緒に過ごしている友達が多い分、バウンダリーがあいまいになってしまうこともあるのかなと思います。
「なんか嫌だな」と思った時は、「それ、やめてほしい」と言っていいということ。
反対に、自分が楽しいと思っていても、もしかしたら相手は嫌な思いをしているかもしれないということ。
バウンダリー(心地いいと思える距離感)は人それぞれだから、「手をつないでいい?」「肩組んでもいい?」と相手に聞いてみること(同意をとる)が大事ということを、クイズも交えながらお話しました。
子どもたちから感想をいただいたので一部ご紹介します。(掲載許可をいただいています)
🌸自分のことは自分で決めていいと言っていて、私は自分のことは自分で決めていきたい。
🌸人のいやがることはやめようと思った。
🌸男子にもいろいろ変化がくるということは知らなかったので、知れてよかった。
🌸性的なことばは面白がって言うことじゃないと考えたので、忘れないようにしたいです。
🌸もし友だちと遊んでいて友だちがイヤそうな顔をしていたらすぐにやめてあげることが大切だと思いました。
また、今回は子どもたち向けの講座でしたが、たくさんの保護者の方にもご参加いただきました。講座後には、私が持参したおすすめの絵本や書籍も手にとっていただいたり、ご質問にお答えする時間などもありました。

保護者のみなさんからもご感想をいただきましたので、一部ご紹介します。
🌸体が成長とともに変化していくこと、自分と相手の気持ちを大切にすること。わかりやすい内容でした。
🌸自分も子どものころこんな性教育を受けたかったです。子どもたちの愛のあふれた素敵なお話でした。ぜひ低学年向け、保護者向けの講座も開催してほしいです。
🌸家庭ではなかなか時間を設けられないので、よかった。同意についてもっと時間をとってほしかったです。

性教育講座では、いつも「この1時間で、何を大切に伝えたいか」を考えながら構成を組んでいます。
限られた時間の中で、知識をただ並べるのではなく、子どもたちが自分のこととして受け取れる形にしたい。その思いがある分、毎回迷いながら準備をしています。
それでも、講座中のまなざしや、うなずき、終わった後の感想を読ませてもらうと、「ちゃんと届いているのかもしれない」と感じます。
子どもたちは、大人が思っている以上に、真剣に話を聞き、自分なりに受け取ってくれています。
性教育は一度で伝えきれるものではありません。
ぜひこれからも学校やご家庭で、「大切なこと」として子どもたちと一緒に学び続けていってほしいなと思います。
私自身も、これからも試行錯誤を重ねながら、また講座をブラッシュアップしていきます。
お話をきいてくださった那須高原小学校の5、6年生のみなさん、保護者のみなさま、企画・準備等でお世話になった先生方、ありがとうございました。
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