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保育士研修会に呼んでいただきました。

こんにちは。NPO法人HIKIDASHIの大石です。
先日、滋賀県草津市で保育士さん向けの研修の講師として呼んでいただきました。

今回のご依頼主は、総合的な教育を提供しておられる株式会社成基様の乳幼児教育部門「TAMランド」様。

滋賀県内で6つの保育園を運営されているということで、
そこの保育士の皆さんに集まっていただき、

「子ども達の心と体を育む包括的性教育」というテーマでお話ししました。

 

昨年度にご依頼をいただいてから当日に至るまで、本当に熱心に準備を進めてくださって、
私もとても学びが深まる機会となりました。

講演までに事前に質問を募ることはよくあるのですが、


今回は、例えば、
 ・「男の子なんだから泣かない!」と言っている先生がいた。
 ・自分のことを「わたし」と呼ぶ男子がいる。
 ・おむつ替えの時に周囲から見える状況で脱がせている。

等、主にジェンダーやプライベートゾーンに関する20以上の項目について、
参加者それぞれが「とても気になる」「気になる」「気にならない」のどれかを選んで、
その結果をグラフにまとめて送ってくださったり。

事前質問も現場ならではのお声がたくさん出てきて、

こちらとしても、どういうところにより重点を置いてお話をしたら良いか、
内容を組み立てるのがとても楽しかったです。

 

また、講演だけではなくて何かグループワークも入れてほしいということで、
どの園でもぜひ伝えていただきたい「プライベートゾーン」についてをテーマにしました。

プライベートゾーンって実は奥が深くて、
最近は保育園・幼稚園でも伝えるところが増えてきてはいますが、
意外とその伝え方がバラバラで、大切なところが漏れていたりするんですよね。

 

今回はそれをグループに分かれて、

どのイラストを用いて、どんなことをポイントに、どういう言葉で伝えていけば良いか。
みんなで共通の認識を持ってお子さんたちに関わっていけるように、
すぐに明日からの実践に役立つように考えてもらいました。

時間が短い中でしたが、皆さん真剣に考えてくださいました。


その後、私から伝え方のポイント等をお伝えしました。

プライベートゾーンについては普段多くの講演でお伝えしている内容ですが、
まずは自分達で考えていただいたことで、より記憶に残ったのではないかと思います。

 

皆様からのご感想や、今後保育の中でどのように役立てていくかというご意見の一部をご紹介します。

・着替えやトイレなど、普段から子ども達にプライベートゾーンについて伝える機会があるので、少しずつ伝えていきたい。

・性別や大人・子どもに関わらず、一人一人の思い・気持ち・好きなこと・嫌なことを大切にすることを大事にしていきたいなと思いました。

・まずは職員に周知し、園の中でどのようにしていくか考え方を統一し、普段の関わり方に役立てていきたい。

・プライベートゾーンについて子ども達に伝えていき、子どもも保育士もともに自分自身を大切にできるようにしていきたい。

・昨年度までジェンダーや人権についてあまり意識の高くない園だと感じていたので、このような研修はとてもありがたいです。職員に話がとても降りやすいと思います。さっそく水遊びが始まるので、子どもにも職員にも話をしようと思いました!

・普段モヤモヤしながら子ども達と関わってきたことが、今日のお話を聞いてすっきりしました。「環境は変えられなくても意識は変えられる」という言葉が心にスッとおりてきたので、全職員に共有し今後に活かしていきます!

 

保育士さんと一言で言っても、年齢や価値観は人それぞれ。
そして、保護者の皆さんの考え方もそれぞれです。

でも、「子ども達の豊かな心と体を育みたい」という願いは誰にも共通していることだと思います。

今回の内容を、子ども達に関わる全ての大人達が共有しながら実践していけるように、
できるところから始めてもらえますと幸いです。

 

素敵な機会をありがとうございました!

 

マイナビさん作成「保育士さん向け性教育動画」

 

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