こんにちは。NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。
先日は、兵庫県の最北端、香美町にお伺いして、
養護教諭研修会でお話しさせていただきました。
明石から特急に揺られること3時間。
香美町は人口1万6千人ほどの町で、町内には小学校8校、中学校3校あるとのこと。
そこで勤務されている養護教諭の先生方への研修として、
「これからの性教育~包括的性教育とは~」というタイトルでお話しさせていただきました。
途中にはグループワークの時間も設けました。
日々子ども達を見ていて感じる、お互いの「バウンダリー」を意識できていない場面を挙げていただき、
そういう時にはどのような声かけをすると良いか、みんなで考えてみました。
人口の少ないこの町ならではの特徴もいろいろと出てきて、例えば、
・全校児童が10名の小学校がある。(1人もいない学年もある。)
・同じ学年に異性がいない。
・保育園の0歳児~中学校までずっと同じメンバーで家族のように育っている。
→そのため、体はどんどん発達して見た目は大人に近づいていても、小さい頃と変わらないような距離感で接している。
など、普段どちらかというと人口の多い地域でお話しすることが多いため、
私としても今までに得られなかった気づきがたくさんありました。
先生方から届いたご感想はこちらにまとめています。
今のこの環境で暮らしている子ども達も、
いつかはきっと、全く知らない人、初めて出会う人が大勢いる環境に出ていくことでしょう。
そうなった時に、子ども達が少しでも戸惑わないように。
お互いを尊重し合いながら良い人間関係を築いていけるように。
この町で暮らす間だけではなく、その先の子ども達の人生のことを考えて、
大人として今何ができるのか、そんなことを考える一つのきっかけになったなら幸いです。
包括的性教育って、これからたくさんの人と関わりながら生きていくための、
まさに土台となる大切な部分を担っているんだなということを、私も再認識させていただく貴重な機会となりました。
呼んでいただき本当にありがとうございました。
個人的に、但馬地域は県の保健師として新任期を過ごした場所でもありますので、
またこうしてご縁ができてとても嬉しかったです!
いつかまたお役に立てる機会があることを願っています。
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