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小学校でクラスごとにお話ししました。

こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。

私の住んでいる兵庫県明石市では、

未来を担う子どもたちがジェンダー平等について学び、
これからの社会においてジェンダー平等を実現していく中心的な存在になってほしいという思いのもと、
毎年いくつかの市立小中学校が「ジェンダー教育推進校」に指定されています。

私はその推進校に講演をする講師の一人として登録していただいているので、
先日は推進校の小学校6年生に1クラスずつ入ってお話をしてきました!

 

内容は各学校と打ち合わせの上で決めていくのですが、今回は主には2本立てで、
①思春期の心と体について
②性別について
としました。

 

まず①については、思春期に心や体にどのような変化が起こるのかというお話をします。

もちろん、4年生の保健体育で一度習っているところですが、
6年生になって、より自分ごととして感じてもらえるように、
特に月経や射精の仕組み等についても詳しくお話ししました。

一度習っているはずでも、言葉を知っている程度に留まっている(もしくはその単語すら記憶にない子もいる)ようだったので、
「月経」や「射精」って体の中でいったい何が起こっているのか、

精巣で作られた精子はどこから体の外へ出るの?
朝起きてパンツに精液がついていた時にはどうする?
自分のペニスの形って正常なの?

経血はいったいどこから出てくるのか。
初経っていつくるの?何か兆候はある?
おなかが痛くなったらどうしたらいい?

などなど、より自分の体のことをきちんと理解できるように、
そして疑問や不安が少しでも解消されるように、
いろいろとお話ししました。

今はナプキンもカラフルなものなどたくさんの選択肢があることを紹介して、
「ドラッグストアにいろいろ並んでるから見てみてね」と言うと、
男女問わず「見てみよー」という反応をしてくれたり。


女子が「タンポンというものがあると聞いたことがあるんですけど、何が違うんですか?」と質問をしてくれて、
どんなものか説明すると、男子が「えー!痛くないん?」と更に質問をしてくれたり。

クラス単位だからこそ、疑問に思ったことをその場でワイワイと話せて、
性について恥ずかしがらずにとても良い雰囲気で学べたのではないかと思います。

 

そしてここから②について。

前半は主に体の性別について、「女の子の体で生まれた人はこういう変化が起こるよ」というような話をしましたが、

実は性別って体の性別だけではないし、男か女かだけではないんだよ、というところから、性の多様性、そしてジェンダー平等について話を進めていきました。

 

45分の授業の中で少し触れただけでジェンダー平等について深く考えるところまではいかなかったかもしれませんが、
でも、新たな視点を持つ一つのきっかけになっていればいいなと思います。

これからの社会を作っていくのはこの子達です。

子ども達が、「あれ?今のって性別関係あるのかな?」「性別に関わらず、ちゃんとその人らしさを大切にできているのかな?」

少しずつそういう意識を持ってくれることで、きっと社会は変わっていくと信じて、
これからも子ども達とたくさん話をする機会が作れるといいなと思います!

 
今回、1クラスずつ入らせてもらって、普段1学年まとめてお話をする時よりも、子ども達とやりとりをしながら進めることができてとても楽しかったですし、

その方が子ども達も身近に感じてくれるようで、授業後の質問にもたくさん並んでくれました。

「ずっと一人で悩んでいたけど、こういうことも相談していいんだな」
子ども達がそう思える大人が周りに一人でも多くいることを願います。

 

また、同じ話をしてもクラスごとに全然反応が違うので、それもすごくおもしろかったです! 

と言いながら、私は同じ話を4コマしただけで帰宅後はかなり疲れが出てしまったのに、
これを毎日違う内容で5~6コマ実施されている学校の先生方って本当にすごい!!

改めて感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになりました。いつも本当にありがとうございます!

 

これからも市や学校と連携をしながら、
子どもたちにとってよりよい内容を届けられるよう尽力していきたいと思います。

 

講演のご依頼はこちらから。

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