こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。
先日は当法人の拠点である兵庫県明石市の幼稚園に呼んでいただき、
保護者の方向けに「乳幼児期から家庭でできる性教育」についてお話しました。

今回の主催は園ではなくてPTAのような保護者の会からのお声かけだったのですが、
講演会のあとに代表の方や園長先生、養護教諭の先生とお話しさせていただいたところ、
そもそも今回の講演は、代表の方が私の絵本を購入して「ぜひ呼びたい」と思ってくださったことから企画が始まったそうですが、
園長先生も、2年前に私が市の教育委員会からのご依頼で市内の教職員様向けにお話をした時に聞いてくださっていて、
今回保護者向けに私の講演が企画された時、園長先生も大賛成してくださって今回の実現に至ったそうです。(嬉しい!!)
聞いたところ、2年前に園長先生が話を聞いてくださったすぐ後から、その園の養護教諭の先生と連携して、すぐに園での性教育を開始されたとのこと。
そしてその後、今の園に移動されてからも、今の養護教諭の先生と園での性教育に力を入れているとのことで、その様子を「保健だより」にまとめたものも見せていただきました。
そこには「だいじだいじどーこだ」などを使って、みんなの体は全部大事だということやプライベートゾーンについて伝えていたり、「せかいでさいしょにズボンをはいた女の子」の絵本を読み聞かせされている様子が書かれていました。
さらに、その時のお話では、「市内の半分くらいの園が何らかの実践をするようになってきていますよ。」とのこと。
そういえば、幼稚園ではないですが、我が子の小学校でも養護教諭の先生が校内で性教育を実践された様子が「保健だより」にまとめられていました。
今、市内の養護教諭の先生の有志で研究グループが立ち上がっていて、どうすれば市内のどの幼稚園・小学校・中学校でも、「運次第」ではなくなるべく差が無いように性教育を実践できるかを一緒に考えているのですが、
こうして少しずつ性教育の輪が広がってきていることを知れてとても嬉しく思いました。
ありがたいことに市外、県外に呼んでいただけることも少しずつ増えてきましたが、
でも私が講演しただけで終わってしまっては「運次第」は解消されないので、そこにもどかしさを感じることもたくさんあります。
そして、「性教育」と言っても捉え方は様々なので、私達の目指す「すべての子どもたちに包括的性教育を」にはまだまだ遠いのかもしれません。
でも、こうして一つの自治体の中で、複数の園や学校で新たな性教育が実践されるようになってきたことを知ると、少し希望が持てる気がしています。
まずは拠点である明石市内でこれが当たり前になるように。
そしてそれが他の地域にも広がっていくように。
少しずつ、でも着実にこれからも活動していけたらと思います。