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放課後児童クラブ(学童保育)の支援員研修でお話ししました

こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。

先日は、私が住む兵庫県明石市の放課後児童クラブ(学童保育)の支援員さん向けの研修として、
「こどもに伝えたい性の話〜包括的性教育の視点で~」というテーマでお話しさせていただきました。

当日は朝早くから約300名の支援員さんが集まってくださいました。

 

我が家は今、小2の末っ子のみが放課後児童クラブでお世話になっていますが、上の子達も低学年の間は利用していたので、延べ何年お世話になっているかわかりません。

そんな感謝と敬意も込めて、貴重な場でお話をさせていただきました。

 

印象的だったのは、事前質問がとても多かったこと!

例えば、
「性器の名称を面白おかしく話す子がいる」
「性器を触っているような様子を時々見かける」
「男女問わず距離感が近いのが気になる」
「性別によって名前の呼び方(『さん』『くん』『ちゃん』など)を分けてもいいのか」

などなど、
複数の学年が一堂に会して生活する中で、やはり支援員としてどう接していけばいいのか、悩まれる場面がたくさんあるんだなというところを実感しました。

 

また、事前の打ち合わせで、支援員さんの年代も幅広い中で、時代によって距離感やジェンダー観等も変わってきていることも伝えてほしい、というご要望もありました。

 

そんな中で、やはり包括的性教育が大切なことを実感します。

それぞれに「心や体の自己決定権」があること。
嫌な時には「NO」と言える環境が大切なこと。
自分はこうしたいと思っていても、相手はそうではないかもしれないから、きちんと言葉で確認する、同意を取るのが大切であるということ。

その上で、プライベートゾーンの大切さについても伝える。
性をタブー視するのではなく、ポジティブに捉えられるような働きかけをする。
たくさんの人が過ごす中で、どうすればお互い気持ちよく過ごせるかを考えるきっかけを与える。

 

もちろん、様々な場面があって、その一つ一つに私が必ずしも正しい答えを持っているわけではありません。
うまくいかないことももちろんあると思います。

でも、それぞれの職場において、まずは軸となる部分を支援員さん全体で共有しておくことで、
今まで個々人で悩んでいたものを、「こういう場合はどうしたらいいのかな」と考える場が作れると思います。

そうすることで、子ども達や支援さん自身を守ることにも繋がっていくと思うんですよね。

 

日々大勢の子ども達と関わられる中で、大変なこともたくさんあると思います。
そんな中で悩まれていたことが、今回の研修で少しでも軽くなったなら良いなと思いますし、子ども達と関わる大人としてこれからも一緒に考えさせていただける場があればありがたいです。

貴重な機会をありがとうございました!

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