こんにちは。島根県を中心にNPO法人HIKIDASHIで活動しています、木金文佳です。
先日、松江市内の保育園さんで、保育士の皆さまと性教育についての座談会を開催しました。
こちらの園ではこれまでにも性教育研修を重ねてきましたが、今回はいつもの「知識」より一歩奥にある、実践の中で揺れ動く気持ちに焦点をあてた時間となりました。
日頃の保育の中で、性に関わる場面は突然訪れるのかなと思います。
そして、それに大人自身が戸惑うことも少なくありません。
「興味をひき出してしまわないか心配」
「知らなくてもいいことまで、早く伝えてしまわないかな」
「自分のほうが気持ちの準備ができていない」
事前にいただいた質問をきっかけに、
今回は「自分はどう感じる?」「どうしてそう感じるのだろう?」を、グループに分かれて言葉にしていくことを大切にしました。

性教育というテーマは、どうしても構えてしまいがちですが、
この日は、答えを探すよりもまず自分の気持ちに目を向けてみる。
事前のご質問から伝わってきたのは、
どの保育士さんも本当に子どもたちのことを大切に思っておられるということ。
その優しさゆえに、
自分の不安やモヤモヤをそっと脇に置いてしまう瞬間があるのかもしれません。
そうした“心の癖”に、少しだけ光をあてることができたように感じます。
性教育は、子ども達に正しい知識を届けるだけではなく、
大人自身の気持ちにも寄り添いながら進めていけるといいなと、改めて感じる時間となりました。
参加された皆さんの声
🌸実際に出された質問をグループで考える中で、他の保育者の考えを聞いたり、共感されたりすると、質問に対する答えが出なくても、悩みを聞いてもらったような安心感が感じられて、良い機会をいただいたなと思いました。
🌸これまで性教育の研修に何度か参加をしているが、今回のように自分の気持ちに素直になれたり、向き合えたりできたのは初めてで、とても良い時間となりました。日頃、子どもの事を1番に考え、保育を行っているが、こんなにも性教育に対しての「不安」や「心配」がある中で取り組んでいたんだなと改めて知ることができた。自分の気持ちも大切にしながら、日々の保育や子育てをしていきたいと思います。
🌸自分自身と向き合う時間の大切さをこの研修を受けて意識することができました。自分の気持ちを後回しにして、目の前の人大切にしてきたからこそ、感じる気持ちであり、子どもをコントロールすることではなく、その子どもの「今」に寄り添い、対話を大事にして、焦らず、繰り返し向き合う大人でありたいと強く思いました。
いただいた言葉のひとつひとつが、私にとってもあたたかい気づきにつながりました。
園の皆さま、参加してくださった保育士の皆さま、ありがとうございました。
最後までお読みいただいた皆さまもありがとうございます。。
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