こんにちは。NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。
小中学校での性教育の講演はだいたい体育館などで学年ごとに一斉にお話しさせていただくことが多いのですが、
今月は明石市内のとある小学校の4年生と、中学校の2年生に、1クラスずつ教室に入って授業をさせていただきました。
小学校では第二次性徴や性の多様性についてスライドや絵本を使ってお話しし、中学校ではデートDVについてワークを交えながら実践しました。
どちらも1学年4クラスあったので同じ話を4回したはずなのですが、それぞれ反応が違うので毎回とても新鮮で面白がったですし、
やはり教室に入らせてもらってお話をすると距離が近いですし、子ども達にとってはいつもの空間なので、特に小学生はどんどん質問をしてくれたり、授業後にもたくさん話をしに来てくれました。

「それってどういうこと?」と思ったら、その場ですぐに聞けて疑問を解決できることで、より深い学びにつながると思うので、やはりこうして近い距離でお話しできるのはとても大切な機会だなと思いました。
今回入らせていただいた小学校・中学校は実は同じ校区にある学校なので、少しずつこのような実践を繰り返しながら、何とか小中学校で包括的性教育の学びを積み重ねていけるような体制を作っていけたらと思っています。
そしてそれは、現場の先生方の理解や協力があってこそ!
今回も、管理職の先生、養護教諭の先生、担任の先生方と事前の打ち合わせをさせていただいた上で実施、授業後もフィードバックをいただきながら改良を重ねました。
中学校のデートDVの授業は、大阪市の田島南小中一貫校の「生きる教育」を参考に、養護教諭の先生と一緒にプログラムを考えた上で、授業も共同で実践していただきました。
→田島南小中一貫校の「生きる教育」プログラムはこちら
事前に独自のアンケートを取ってくださって、その学校の生徒さんたちの過去の交際経験の有無やデートDVに関連する項目への意識について把握できたのもとても良かったです。
私は教員免許を持っているわけではないので、子ども達の学びを深めるための授業の構成等はまだまだ知識や経験が不足していることもありますし、
やはりその学校の児童・生徒さんたちの現状をよく知っておられるのは現場の先生方なので、こうして一緒に考えて取り組んでいただけるのは本当にありがたいことです。
これからもそういった実践を積み重ねながら、少しずつ市内へ広めていけるといいなと思っています。
