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【モニター募集】企業向けプレコンセプションケア研修始めます

特定非営利活動法人HIKIDASHIは、子ども家庭庁が2025年5月に公表した「プレコンセプションケア推進5か年計画」を受け、企業におけるプレコンセプションケア普及を目的とした企業向け研修プログラムを新たに開発し、提供を開始いたしました。

本プログラムは、HIKIDASHIがこれまで全国で展開してきた包括的性教育の普及啓発活動の知見をもとに、プロボノ協力者とともに設計されています。

提供開始に伴い、限定2社に通常価格の半額で受講いただけるモニター企業の募集も同時に開始いたします。

 

背景

子ども家庭庁が2025年5月に「プレコンセプションケア推進5か年計画」を公表しました。その中で、「プレコンセプションケアとは、『性別を問わず、適切な時期に、性や健康に関する正しい知識を持ち、妊娠・出産を含めたライフデザイン(将来設計)や将来の健康を考えて健康管理を行う』概念であり、この概念の理解が進むよう、国として情報発信を行う。」とされています。
また、企業に対しても以下のような取り組みが期待されています。

・プレコンセプションケアに関する社員への情報提供や講演会の実施
・新人・管理職向け研修の企画及び実施
・プレコンセプションケアを踏まえた特別休暇や福利厚生等に係る取組の実施
・産業保健スタッフと連携し、プレコンセプションケアの周知広報や相談対応等を行う

目標としては「今後5年間で、プレコンセプションケアの取組を行う国内の企業を増やす。具体的には、普及に向けた第一歩として、健康経営度調査等に回答する企業の80%がプレコンセプションケアに関する何らかの取組を実施していることを目指す。」と示されています。

さらに、プレコンセプションケアを進めるにあたり、「人権的アプローチを段階的に学んでいくカリキュラムを充実させること」、「包括的性教育の仕組みを参考とすること」等の記載もあり、HIKIDASHIがこれまで取り組んできた包括的性教育の普及啓発活動の実績を活かせると考え、このたびの企業向けプレコンセプションケア研修プログラムの開発に至りました。

 

プログラム開発体制

本プログラムは、NPO法人二枚目の名刺を通して募集した社会人プロボノ5名とHIKIDASHI事務局スタッフが共同で開発に携わりました。多様なバックグラウンドを持つメンバーが参画することで、企業現場のリアリティと社会的視点を両立したカリキュラムが実現しています。

NPO法人二枚目の名刺:https://nimaime.or.jp/

 

HIKIDASHIの講演実績

2022年4月の設立以来、主に包括的性教育の普及啓発に力を入れた講演活動を行ってきました。対象は、園児~大学生までの各年代の子ども達や、保護者、保育士、教職員、施設職員等の多岐に渡ります。

<講演実績>

  • 令和4年度:講演回数 53回、受講者数 延べ約4,800名
  • 令和5年度:講演回数 76回、受講者数 延べ約7,500名
  • 令和6年度:講演回数 114回、受講者数 延べ約7,600名
    ※受講者数はいずれもアーカイブ視聴を除いた数

 

プログラム内容

今回開発したプログラムは以下の4種類です。
いずれも企業の実情に合わせたセミオーダー形式で提供します。

1.ライフプランとキャリア形成を両立するためのワークショップ
対象:若手社員~中堅社員
内容:プレコンセプションケアの視点を取り入れた、個人のライフプランとキャリア形成を統合するワークショップ。将来の健康や家族計画を含めた長期的な人生設計とキャリア戦略を検討する。
構成:
(1) プレコンセプションケアの基礎知識と重要性
(2)キャリアへの影響
(3)キャリアの中断・再開を見越した準備、制度活用
(4)人生のイベントマップ作成、ライフ・キャリア計画の具体化

2.ジェンダー平等とワークライフバランス実現に向けた組織づくり研修
対象:管理職、リーダー層、人事担当者
内容:ジェンダー平等とワークライフバランス実現のため、女性の健康課題、プレコンセプションケア、およびリプロダクティブ・ライツの基礎知識を習得する。社員の多様なライフプランや健康の自己決定権を尊重し、公平で働きやすい組織環境の整備を目指す。
構成:
(1)プレコンセプションケアの基礎知識と重要性
(2)リプロダクティブ・ライツの概念と日本の現状
(3)女性特有の健康課題
(4)育児、仕事、家事の両立に関する現状と課題
(5)ジェンダー平等と働きやすい環境整備のポイント

3.女性の健康課題(月経・PMS・更年期など)への理解促進研修
対象:管理職・人事担当者・経営者層
内容:女性特有の健康問題(月経困難症、PMS、更年期障害など)の基礎知識と、職場での適切な配慮やサポート方法を学ぶ。
構成:
(1) 基礎知識:月経、PMS、更年期障害とは
(2)職場への影響:パフォーマンスとメンタルヘルスへの影響
(3) 具体的な配慮・サポート:適切な声かけ、制度(休暇など)の活用、相談窓口の案内
(4)Q&A:専門家(保健師/看護師)への質疑応答

4.ジェンダー平等と多様性理解を深めるダイバーシティ研修
対象:全社員、管理職、人事担当者
内容:性別、年齢、国籍、障害、性的指向などに関わらず、多様な人材が活躍できる組織文化を醸成するための理解を深める。
構成:
(1)ダイバーシティ&インクルージョンの定義:なぜ多様性が必要か
(2)多様性の理解:ジェンダー、LGBTQ+、障害、文化の違いなど
(3)コミュニケーション:誰もが心理的安全性を感じられる対話
(4)ワークショップ:無意識の偏見を乗り越えるためのグループディスカッション

※上記研修構成はいずれも一例です。綿密な打ち合わせのもと、企業の実情に合わせた研修をセミオーダー形式で実施いたします。

 

実施概要

講師:大石真那(HIKIDASHI代表/保健師/看護師/思春期保健相談士)
実施方法:現地(主に関西近郊)またはオンライン
費用:講演料10万円+消費税~
   現地開催の場合は兵庫県明石市からの交通費実費もご負担願います。

 

モニター募集(2社限定)

プログラム開発に伴い、通常価格の半額で受講いただけるモニター企業を2社募集します。
※研修に関しての事後アンケートにご協力いただけることを条件に応募をお願いいたします。

モニター参加を希望される企業様は、まずは法人お問い合わせフォームからお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://ikiru-hikidashi.org/contact/

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