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1年ぶりに同じ保育園で「心と体を守るお話し会」をしました!

こんにちは。NPO法人HIKIDASHIの大石です。

先日、我が子3人がお世話になった保育園で、3歳児・4歳児・5歳児クラスにそれぞれ入らせてもらって、「心と体を守るお話し会」と題してお話ししました。

この園では、昨年度、娘が5歳児クラスだった時も同じように入らせてもらったので、今年度4歳児・5歳児クラスのお子さんは2年連続!ということで、どれだけ覚えてくれているかもドキドキしながら行ってきました。

 

ざっくりとした内容をご紹介すると、

まず「からだのおはなし」ということで、「みんなのからだのいろんな名前知ってる?」という問いかけから始まって、

「だいじだいじどーこだ」を用いながら、「みんなの体の中で大事な場所ってどこだろう?」「その中でも自分だけの大切な場所は?」など、体は全部大事だということや、プライベートゾーンについてなど、子ども達とやりとりしながらお話ししていきました。

この絵本は本当に子ども達に伝えたい大切なことが網羅されていて素晴らしい絵本ですね!
「だいじだいじどーこだ?」→https://amzn.to/41lNz7x

 

そして次に、「こころってなんだろう」「どこにある?」「今はどんな気持ち?」みたいな話をしました。

(「いろいろ教えてくれて嬉しい気持ち!」「ワクワクした気持ち!」など、たくさん答えてくれて私も嬉しかったです。)

そして、
「相手の気持ちってなかなか目で見てもわからないから、一緒に何かしたい時はどうしたらいいだろう?」というようなことを、みんなでやりとりしながら考えてみました。

 

例えば一緒に遊びたい時は?
→「入れて」と言うよ。
→じゃあ「入れて」と言われたらどうする?
→「いいよ」と言う! という答えも多かったけれど、「あとで」と答えてくれる子もいました。

また、例えば誰かとおにごっこをしたかったら?
→「おにごっこしよう」と声をかける
→それも「いいよ」という子もいれば、「今は一人で遊びたいと答える!」と言ってくれる子もいました。

 

「今はそんな気分じゃないな」と思った時に、それを言葉で伝えられるのって大切ですよね。

 

そしてそのあとにこちらの絵本。
「はじめにきいてね、こちょこちょモンキー」→https://amzn.to/3EEnkAk

 

自分はこうしたい、と思っていても相手はそうじゃないかもしれない。
でもお互いの気持ちは目に見えるものではないから、なかなかわかりにくい。

だから、相手の気持ちを言葉で確認することや、自分の気持ちを伝えることが大事だよね、というお話をしました。

 

あとから園長先生ともお話ししたのですが、
「以前は『あそぼ』『いいよ』が当たり前の時代もあったけれど、今は個々の気持ちを尊重するように少しずつ変わってきています」とおっしゃっていて、ありがたいなと思いました。まさにそれが包括的性教育の大切な一歩ですよね。子ども達が「いいよ」以外のいろいろな答えを出してくれたのも納得でした。

こんなやりとりが少しずつ日常生活の中でも根付いていくといいなと思います。

 

 

そんな形で、基本的には3クラス同じ流れでお話したのですが、

3歳児さんは、絵本も私の話も初めてだったし、とにかく元気いっぱいで、丁寧に話しながらみんなとやりとりしていたらあっという間に30分経っていた!という感じで、この2冊で終わったのですが、

年齢が上がるごとに、1年前のお話も覚えていてくれて、理解力も格段に上がるのでスムーズに話ができて、それぞれ絵本を1冊ずつ追加しました。

 

4歳児クラスさんで読んだのはこちら!
「せかいでさいしょにズボンをはいた女の子」→https://amzn.to/4hESTso

保育園生活では安全のためにどうしても服装に制限が出てしまうこともあるかもしれませんが、
でも基本的には性別に関わらず、自分が好きだなあと思うものを大切にしてね、というメッセージと共に読みました。

 

そして5歳児クラスさんはこちら!「王さまと王さま」→https://amzn.to/3CXOWjp

「タンタンタンゴはパパふたり」(→https://amzn.to/3X5hTRe)も持って行っていたのですが、そちらは保育園にもあるということで、こちらをチョイス。

読んだ後に、日本では男の人と男の人、女の人と女の人は結婚できないけれど、でも同じ性別の人を好きになる人はもちろんいるよね、というお話をしました。

子ども達はとてもすんなりと物語を受け入れたようで、「男同士が結婚なんて変!」みたいな反応は全然ありませんでした。「そういう反応があるかも・・・」ということ自体が大人の価値観なのかもしれませんね。

 

 

今回、4歳児さん、5歳児さんには1年ぶりに同じような話をさせてもらったのですが、思いのほか子ども達が内容を覚えてくれていて嬉しかったです。

でもそれはこの話が完全に1年ぶりだったわけではなくて、先生方が日々の生活の中でこの内容を思い出せるような関わりをしてくださったおかげだと園長先生から伺いました。

包括的性教育は、日常生活のあらゆる場面で関わりが大切です。これからもこうして先生方と連携しながら、子ども達に大切なことを伝え続けていける環境を一緒に作っていけると嬉しいなと思っています。

 

園児さん向けはもちろん、保育士さん向けの研修も実施しています。興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

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