私達は「#全ての子ども達に包括的性教育を」を合言葉に活動しています。
その中にはいろいろな意味を含んでいますが、学校ごとの「運次第」な状況を解消するのはもちろんのこと、近年増えているいわゆる不登校の子ども達にもどう届けていくかということも考えながら活動しています。
そんな中で、以前からご縁のあった方がオルタナティブスクールを始められたということで、そこに来ている子ども達にぜひ話をしてあげてほしいというご依頼をいただき、行ってきました。
場所は兵庫県尼崎市にある「オルタナティブスクールここも」さん。


この日は小学5年生の男の子とお母さん、そして小学4年生の女の子が来ていました。
急に性のお話をしてもなかなか聞く気分になれないと思うので、最初は一緒にゲームをしたりお昼を食べたりして、少し距離を縮めつつ。

そこから少しずつ、絵本やポケモンナプキンを使ったりしながら、第二次性徴のお話などをしていきました。



ただ、やはり学校での性教育講演会のように大人数で半強制的に話を聞くのと違って、少人数で自由な空間で聞くとなると、よっぽど子ども達の興味を惹きつけられるようなお話をしないとなかなか難しいことを痛感しました。
この日は二人の興味をうまく惹きつけ続けることができず、用意していた内容の半分もお話しできずに終わりました。
特に性に関することは、興味はあるし聞いてみたいけれど、やはりどこか恥ずかしさもあるかもしれませんし、まだうまく関係性ができていない初対面の大人から聞くことに抵抗を感じる内容だったかもしれません。
それはこちらがそう感じさせないように関係を構築しながらお話しすべきところですが、今回はそこまで力及ばずでした。
また2週間後にも伺う予定なので、今度はもっとゲームやクイズを取り入れながら、興味を持って聞いてもらえるような仕掛けを考えていこうと思います。
地域の学校に通っていない、いわゆる不登校の子ども達が様々な学習の機会を失う可能性がある中で、こうしたオルタナティブスクール等の選択肢が増えていくことはとても大切なことだと思います。
そして、そこで何を学ぶか、どう過ごすのか、それを子ども達が主体的に選べる環境というのはとても大切だと思っています。
一方で、やはり性教育は子ども達がこれから生きていく上でとても大切な土台を作っていくものです。
まずは自分の心や体をしっかり知ること。あなたはとても大切で、あなたの心や体に関することはあなたに決める権利があるということ。
それと同じように、相手の心や体は相手のもの。
その違いを尊重し合いながら、誰もが自分らしく幸せに暮らせるためにはどうしたらいいのか。
それを学ぶ機会は、地域の学校に通っていてもいなくても、子ども達に等しく与えられるべきだと思っています。
どのような方法が良いのか、私もまだまだ手探りですが、ぜひ一緒に考えさせてもらえると嬉しいです。