こんにちは。NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。
先日、娘がもうすぐ卒園する保育園で、
「心と体のお話し会」と題してお話をさせていただきました。
使用したのはこちらの絵本たち。
・「だいじだいじどーこだ」
・「はじめにきいてね、こちょこちょモンキー」
・「せかいでさいしょにズボンをはいた女の子」
3歳児クラス、4歳児クラス、5歳児クラス(と言ってももう3月なので年齢的にはほぼみんな4歳、5歳、6歳になっています)でそれぞれお話しさせていただきました。
(ただし3歳児クラスは上の2冊のみ)
ただ絵本を読むだけではなく、
「だいじだいじどーこだ」のあとにはもう一度プライベートゾーンについて押さえたり、
「こちょこちょモンキー」のあとには、お互いの気持ちを確認することの大切さを伝えたり、
「せかいでさいしょに・・・」のあとには、たとえ人と違ってもみんな自分の好きなものや好きなことを大事にしてね、ということも補足しました。
普段あまり保育園でお話をする機会がないので、
今回のように同じ絵本を使って同じような話をしても、「1歳違うだけでこんなに反応や理解度が違うのか!」と私にとってもとても学びの深い機会でした。
印象を少し書いてみると・・・
<3歳児クラス>
・「だいじだいじどーこだ」は読んだことあるという子がとても多かった。内容も集中して聞けている印象。ただ、改めて「プライベートゾーンについて」というお話に切り替えるとちょっと難しそうだった。でも、「お友達がトイレに行っている時覗いたりしないように」という話など、身近なことに置き換えるとピンと来た子も多かった様子。
・「こちょこちょモンキー」は、絵本自体は最後まで静かに聞いてくれたけれど、内容の理解までは少し難しそうだったかも。
・とにかく賑やか!(クラスのカラーかもしれないけど)途中で全然関係ない発言をする子もたくさんいました。それはそれで可愛かった。
<4歳児クラス>
・「1年違うとこんなに違う?」というくらい集中して聞いてくれました。どちらの絵本もある程度理解してくれたようなので、急遽「せかいでさいしょに・・・」も読むことにしました。
・3冊の中では「こちょこちょモンキー」がいちばん人気だった印象で、「こちょこちょしてほしい人としてほしくない人、どうやったらわかるかな?」という問いかけに、「聞いてみたらいい!」と答えてくれる子もいました。
<5歳児クラス>
・「こちょこちょモンキー」は最初から「こんなん嫌や」と登場人物の気持ちがよくわかっているようでした。「カエルさんはなんでこんな顔してるんだろう?」「おさるさんはどうすれば良かったのかな?」という問いをした時にもすぐに答えが返ってきました。
・「せかいでさいしょに・・・」が響いた子が多かったようで、「私も私の好きな服着たい!」と言ってくれた子や、「ランドセル何色にした?」と話を振ってみたら、口々に答えてくれる中で「お父さんとお母さんが色を決めて・・・」と言っている子もいました。
もちろん、今回1回私が絵本を読んでお話しただけで身につくことは限られていますので、
これからの日々の生活の中でも、ぜひ繰り返し伝え続けていっていただきたいなと思っています。
その参考に、
過去に保育士さん向けに作成していただいた動画も紹介させていただきました。
皆さんもぜひ参考になれば嬉しいです!
①乳幼児期からの性教育
②性器いじり
③プライベートソーンの話
こちらの記事にももっと長いバージョンの動画が出ています。
小さい頃からの性教育は、子ども達が混乱しないためにも、
家庭でも園でも同じように接していただけることがいちばんだと思っています。
両輪で進めていっていただけるように、今後も啓発を続けていきたいと思います。
園児さんへの性教育はもちろん、
保育士さん向けの研修にも対応しておりますのでぜひお気軽にお問い合わせください。
(参考記事はこちら)
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