こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。
先日、明石市立鳥羽小学校の4年生を対象に性教育の講演をさせていただきました。
今回は事前打ち合わせの結果、ちょっと珍しい取り組みをさせていただけることになりましたのでご紹介します。
授業としては4コマいただけたので、こんな流れです。
①6年生全体に講演(保護者も参観)
②保護者、養護教諭、私とで座談会(家庭での性教育のお悩みについてお答えしたり、取り組みやすくなるポイントをお話ししました)
③男子だけ集まって授業(大人は男性の学年教諭、男性校長が入り、女性は養護教諭と私のみ)
④女子だけ集まって授業(大人は女性の学年教諭と養護教諭と私、男性の同室は無し)
もちろん、全体講演の中で性の多様性についてもお話ししたので、
「全体講演のあとは男女に分けるけれどもあくまで今回は体の性別で分けるよ」という説明や、
「何か居づらい時は無理をしなくていいよ」「モヤモヤしたら後からでもぜひ相談してね」など、
細かい配慮をした上で実施したことや、
実際に男女それぞれでどんな話をしたかということは、
こちらのスタンドエフエムでもお話ししていますので、良ければぜひ聴いてみてください。
この配信のタイトルにもあるとおり、
性教育を行う上で、まずは基本的には性別に関わらず一緒に聞いてもらえる方が良いと私は思っています。
自分のことだけではなく、相手との違いも理解した上で、
お互いが心地よく過ごせるためにはどうしたら良いか?
それを考えられるようになることが大事だと思うからです。
でもそうやってみんな一緒に話を聞いた上で、
あえて女子だけ、男子だけに分かれた方が話をしやすいこともあるんだなと、
今回初めて取り組んでみてそう思いました。
もちろん、様々なお子さんがおられるので受け止め方もそれぞれだと思いますし、
今回初めての取り組みでしたので、まだまだ改善する点もたくさんあると思います。
また、今回は学年の先生からのご提案によりこのような形での実施が実現しましたが、
先生方のお考えも様々ですし、地域性や規模によってもやり方は違ってくるかもしれません。
でも、ただ一方的に伝えて終わるのではなくて、自分ごととして落とし込めるようになってほしい。
そして、性については疑問に思ったり悩んだりしても、なかなか大人に聞きづらく、結果として間違った情報を鵜呑みにしてしまう可能性もたくさんある中で、
このことを聞いてもいいんだ、困った時には相談していいんだ。
そのメッセージを伝えられたことも一つとても大きかったのではないかと思います。
また子ども達からの感想や先生方からのフィードバックをいただきながら、
これからもよりよい方法を模索していきたいと思います。
なお、当日の様子は小学校のホームページにもアップしてくださっています。
校長先生が子ども達と一緒に熱心に話を聞いて記事にしてくださっていますので、ぜひご覧ください。
このように、講演の内容や実施方法は、実施先の皆さんと打ち合わせをしながら、
セミオーダー方式で決めています。
これからも子ども達にとってより良い形で包括的性教育をお届けできるよう取り組んでいきたいと思いますので、
実施を検討されている方はぜひ一度お気軽にお問い合わせください。