こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。
先日、明石市の王子小学校区の「王子こどもカフェ」で、
「みんなで考えよう ココロとカラダのこと」と題してお話ししました。

「王子こどもカフェ」は、地域のまちづくり協議会の運営で月1回開催されているそうです。
すぐ近くには兵庫県立大学の看護キャンパスもあるため、
大学の先生方や学生さんも協力されているとのことでした。
今回も、県大の教授が大石の大学時代の同期だったご縁でお声かけいただきました。
内容としては、まずみんなで折り紙で名札(今回はピカチュウ!)を作った後に、
みんなでおやつタイム!
そしてそのあとに毎回いろんなテーマで先生方や学生さんが子ども達にお話をするということで、
今回そこを担当させてもらいました。
まずはカラダのお話。
みんなの体、どんな場所がある?どんな名前を知ってる?というところから始まり、

絵本「だいじだいじ どーこだ」を使って、
みんなの体は全部大事、ということや、
その中でも自分だけの特別な場所「プライベートゾーン」についてお話ししました。

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プライベートゾーンについては、絵本のあとに更に詳しくお話ししました。
「みんなのプライベートゾーンを見たり触ってくる人がもしいたとして、
それってどんな人だと思う?」と聞くと、
「サングラス!」「マスク!」、中には「ナイフ持ってる!」などと答えた子もいましたが、
性犯罪の加害者は、残念ならが見るからに怪しい人はほとんどいなくて、
顔見知りが加害者であることが多いです。
なので、いくら身近な人でも、普段どれだけ優しい人でも、
プライベートゾーンを見られたり触られたりするのは絶対におかしい。
子ども達がそのことにすぐ気づけるように、そしてもしそういうことがあった時にはどうしたらいいのか、
絵本にプラスしていろいろとお話ししました。
そして、体の次は心のお話。
心って目に見えないから、相手が今どう思ってるかはわからないことも多いよね。
そんなことをイメージしてもらえるように、クイズを出してみたり、

絵本「こちょこちょモンキー」を読んでみんなで考えました。

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絵本のあとに、子ども達にも「こちょこちょされるのが好き?」を聞いてみると、
好きな人もいれば、苦手な人もいる。
中には「好きでも嫌いでもなく、何とも思わない」と答えてくれた子もいました。
また、
「この人にはされてもいいけど、この人はイヤ」ということもあると思うし、
「同じ人が相手でも、良い時と嫌な時もあるよね」という話をしました。
心は目には見えないからこそ、自分は「こうしたい」と思っていても相手はそうではないかもしれない。
だからこそ、きちんと言葉で気持ちを確認する、同意を取ることが大切、ということ。
どの講演でも年代に合わせて伝え方は変えつつ、でも包括的性教育の中でも特に大切に伝え続けていきたいところなので、いつもなるべく内容に入れ込むようにしています。
今回もそれが子ども達に少しでも伝わったなら嬉しいです。
今回は、4月から1年生という子から、すでに高学年のお子さんまで、
幅広い年齢の子ども達が20人以上集まっていました。
そのため、みんなが同じように理解できたかはわかりませんが、
終わったあとの感想で、
「お父さんがいつも私の体に触れる時に、『触っていい?』と聞くのはこういうことなのかなと思った」
と話してくれた子がいて、とても感動しました。
まだまだ「自分の子だから好き放題触るのも親子のスキンシップの一つ」と思っている方も多い中で、
すでにご家庭でお子さんの心や体の権利を尊重して親御さんが接しておられること、
そしてそれをお子さんがきちんと感じ取って、今回の話と結びつけて理解してくれたこと。
本当に素晴らしいし大切なことだなと思いました。
また、一度には理解しきれなくても、
子ども達と一緒にまちづくり協議会のスタッフの方や、小学校の養護教諭の先生(いつも性教育の研究を一緒に進めてくださっている先生です!)も話を聞いてくださったことで、
これからも子ども達と接する上で今日のお話を繰り返し伝えていただけると嬉しいなと思います。
素敵な機会をありがとうございました!
また来年度もぜひどこかのタイミングでお邪魔できたらいいなと思っています。
ちなみに兵庫県立大学看護キャンパスには、今年度の学園祭で性教育カフェを出展させていただきました。
来年度も、今日から約1ヶ月後の4月27日(日)に出展予定です。
こちらはどなたでもご来場いただけます。
看護キャンパスだけあって、他にも健康に関する様々なブースがあってとても面白いと思うので、ぜひお気軽にお越しくださいね!