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神戸市の保育士さん向け研修でお話ししました。

こんにちは!NPO法人HIKIDASHI代表の大石です。

先日、神戸市幼保事業課からのご依頼で、公私合同主任保育士研修会の講師を務めました。

「こどものこころ・からだ・いのちを守る~イマドキの性のおはなし~」というタイトルで、

神戸市立保育所・神戸市私立保育園(所)・認定こども園・小規模保育事業所・家庭的保育事業所等に勤務する主任・主幹教諭様を対象にお話しさせていただきました。

 

ロビーには様々な絵本を並べてみました。

 

会場には200名近くの主任・主幹クラスの保育士さんが集まってくださいました。

内容としては、
・なぜ乳幼児期からの性教育が大切なのか?
・日本の性教育の現状
・「包括的性教育」とは
・明日からの保育で実践できること
  ・バウンダリー、「NO」という権利、同意
  ・プライベートゾーンの伝え方
  ・幼児自慰行為を見かけたら
  ・子どもから性に関する質問をされたら
・オススメの絵本等の紹介
・質疑応答

という盛りだくさんな内容!

 

事前質問もとてもたくさんいただいていて、先生方は日々の保育の中でたくさん悩んでおられる様子がわかりました。

最初は「2時間、何を話そうかな?」と思っていましたが、皆さまの不安や疑問を解消しながら明日からの保育に役立てていただけるように一生懸命お話しさせていただいていたら、あっという間に時間が経ってしまいました!

 

一部ですが、いただいた感想をご紹介します。

🌸プライベートゾーンのことなどを子どもたちに伝えるのに絵本やイラストを使うなどわかりやすく教えてもらうことができたのでまた園でも実践してみたいです

🌸一番印象に残ったことはバウンダリーという言葉です。初めて聞きましたが、一人ひとりの境界線を大事に保育していこうと思いました。研修ありがとうございました。

🌸包括的性教育について、昨年度助産師さんからお話を保護者向けにしていただきましたが、子どもから保育者に対して質問があった場合の具体的な答え方(先生も分からないからお家の人と相談しようか)を教えていただけてよかったです。これをきっかけに保護者の方ともお話ができそうです。園としてどうするか、会議等でしっかりと話し合いができるようにしたいと思います。ありがとうございました。

🌸性教育の土台は人権の尊重にあること、そして性教育は乳幼児期からはじめていくべきということを学びました。自身が思っていた“性教育”とは、少し異なり、保育所でもこどもと関わる中で戸惑うこともあるのですが、今日の研修を参考に、保育所でも統一した対応の仕方ができるよう、持ち帰り検討したいと思います。

🌸性別に関わらず、その子らしさを大切にした関わりが大切という事、誰もが自分らしく生きる権利 性教育=「生」教育が凄く印象に残りました。園でもプライベートゾーンの話をタイミング見て子ども達に伝えていこうと思います。

🌸園で赤ちゃんと接する時もよく声かけをしているので、赤ちゃんにも決める権利があるということを学び、改めて声かけ等の大切さを知ることができました。絵本等活用して園でも共有し、取り入れていけたらと思います。ありがとうございました。

🌸性教育と一言で言ってもどのように伝えていけば良いのか迷うことがありました。今日の研修を通じて、どのように伝えていけばいいか、考え方についてもよくわかりました。小規模園で乳児のみの施設ですが、『自分は大切にされている』ということが感じられる関わりを心掛けていきたいと思いました。また絵本などをうまく活用して、伝えていけたら良いなと思います。本日はありがとうございました。

🌸性教育と言われると難しく、こどもにどう伝えていけばいいのか…と思っていたが、今日、大石先生のお話を聞かせていただいて、そんなに構えなくても大丈夫、日頃の関わりから取り組んでいけるとわかった。嫌なことは嫌と言える、こどもからの発信をそのまま受け止めることならすぐにでもできるなと感じた。園でも共有して、こどもたちに返していきたいと思いました。ありがとうございました!

🌸子どもも含む誰もが、自分のからだに、誰がどのようにふれることができるのかを決める権利を持っているということを、改めて心に留めました。包括的性教育についても、職場で伝えていきたいと思います。職場で出た質問を複数書いて送ったところ、丁寧にお答えいただき感動しました!ぜひ職場で共有させていただきます。ありがとうございました。

🌸まさに現在水遊びが始まる時に、プライベートゾーンの話をそれぞれの年齢に合わせてしようかと思っていたところなので、具体的な例を含めて話が聞くことができました。性教育といった部分以外でも、自分のからだのことは自分で決める権利があるという言葉は、乳児保育で子ども達のからだに触れる時には安心感だけでなく、しっかりと声をかけながら行っていきたいと思いました。

 

素敵な感想をたくさんありがとうございました。

私自身、保育士さんの存在無くしては子ども達を育ててこられませんでした。日頃保育に従事してくださっている皆さまに心から感謝と敬意を表したいと思います。

保育園は乳幼児期にかなりの時間を過ごす場所ですので、ここで保育士さんたちが少しでも包括的性教育を意識しながら関わってくださったら、親としてとても安心ですし、

もちろん保育園だけにお任せするのではなく、家庭と両輪で進めていくことが大切だと思っています。

 

そのためにも、今回のお話を各園に持ち帰っていただいて、それぞれの施設での方針を考えていただくと共に、ぜひ保護者の皆さんとも共有していただけたらと思います。

 

子ども達の心と体を育むために、周りにいる大人として何ができるのか。
これからも一緒に考えさせていただけたらと思います。

 

貴重な機会をありがとうございました。

 

 

NPO法人HIKIDASHIでは、保育士さんや教職員さん向けの研修も実施しています。
興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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